もっとご飯を食べよう!

最近思うことは、

テレビの健康番組や雑誌などで盛んに 糖質は悪で、米やパンなど糖質が含まれている食品は食べない方が良い、肥満や成人病の元凶である。

さらには、古代人は狩猟生活をしていたところ、穀物なるものを発明して成人病になる元を作ったかのごとくまで述べている専門家もいます。

そして、専門家はさらにこう言います。「もっと肉を食べなさいと、肉の摂取量が足りないのです」と。

 

私は、このように説く専門家たちの発言に憂いています。

米や小麦からつくられるパンなどの食品は、人間にとって最も必要な食べ物です。特に日本の主食である米は、日本人に取ってもっとも重要な食べものだと思います。

専門家たちはなぜ米をもっと食べるように推奨しないのでしょうか。

なぜなら、米は糖質だけが成分ではありません。米には、糖質の他にタンパク質、ビタミンなどのミネラル、そして食物繊維が含まれています。

米を食べるだけで、かなり必要十分な栄養素は摂取できます。しかも、米はパンと違って良く噛めば噛むほど味が出てきて美味しいです。パンは精製した小麦からつくられているので、噛むとすぐに溶けてしまいます。

(精製した真っ白いものが毒という話はまた今度したいと思います)

良く噛んで食べるということは唾液がでますが、この唾液は虫歯を予防して歯周病になりにくくします。近年歯周病が認知症の原因のひとつであるともいわれています。

 

肥満になる原因は、簡単な理由です。1日の摂取カロリーが1日の消費カロリーを上回っているからです。人類は、長い年月飢餓状態を経験してきて、非常に省エネの体のつくりになっています。

人類が腹いっぱいに食べられるようになったのは、戦後のつい最近なんです。ですから一般人に肥満や成人病が増えたのというのは、戦後からの飽食の時代になった後からだと思います。

 

また、米の需要が減少していけば、当然農家はやって行けないでしょうし、増々国は減反に舵を取らざるを得なくなります。一度住宅や工場になってしまった土地を再び田畑にすることはほぼ不可能でしょう。なんとか私たち日本人は米を一生懸命食べて、自給可能な食糧の確保に向けて、国民の自覚が必要だと思います。

また、最後に、米やパンなどの糖質成分を悪として増々食べることを減らし、肉や魚のタンパク質中心な食に多くの人がしたらどうなるでしょう。

人類は今、世界の人口が約60億人と言われていて、発展途上国を中心に増加の一途です。

今後、週十年以内に世界的に食糧危機が訪れるといわれています。世界中のひとが先進国並みに肉や魚を食べるようになれば、天然の魚は激減で奪い合いの状況が訪れるでしょうし、食肉となる牛や豚は、早く成長するように成長剤入りの餌を食べさせられるでしょう。もうすでにそのような状態であるかもしれませんけど。

恐ろしいことに、食糧危機となった近い将来、私のような一般庶民は、カロリーメイトのような加工食品しか食べられなくなるのではないかと思います。

そのような状況が現実に訪れるかもしれないというこの逼迫した状況で、もっと肉を食べて糖質を取らないようにを勧めている専門家は、なんて無責任なのかと思う今日この頃です。

日本人。もっとお米を食べましょう!

 

 

2018年02月28日